病院内で働く医療従事者に必要な急変対応マニュアルを作りました。
院内で発生する緊急事態の中でも、予期せぬ心停止は特に迅速な対応が求められる場面です。
しかし、日本国内では救命処置に関するトレーニングが義務化されておらず、多くの病院では新人研修で一次救命処置(BLS)が取り入れられる一方、二次救命処置(ACLS)は個人の自己学習に依存しているのが現状です。
また、指導体制にも課題があります。市民向けのBLSと、看護師が必要とする救命処置を混同し、「人工呼吸は不要」といった誤った指導が行われるケースも見受けられます。また、消防職員が講師となる場合、病院特有の状況を考慮しないトレーニング内容になってしまうことも少なくありません。
院内心停止の対応はBLSで終わることはほとんどない!
病院内での心停止は、BLSだけでは対応が完結しないことがほとんどです。シームレスにACLSへ移行し、医師や他の医療スタッフと連携しながら迅速かつ的確に処置を進める必要があります。このスキルが欠けると、患者の予後に影響を及ぼす可能性があるため、適切なトレーニングを受けることが不可欠です。
今回、院内心停止対応に必要な基礎知識を学べる動画を無料で公開しました。
内容は以下を含みます:
蘇生科学の基礎(心停止の種類:VF/pVT/PEA/Asystole)
心停止のアルゴリズム
心停止で使う薬剤のポイント
『急変対応が「分かる」から「できる」へ!!』
急変対応マニュアル(NCLSテキスト)
急変対応マニュアル(動画)
【NCLS】 看護師に必要な新しいBLSコース 各地で毎月開催!!
全国開催開催を目指して指導者養成コースも始めました!