BLS 看護学生

看護学生に求められるBLSとはどの程度なのか?

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皆さんは、看護学生時代にBLSのシミュレーションってどれぐらいやりましたか?もしくは学生の皆さんはどれぐらいできますか?

看護師教育の技術項目と卒業時の到達度

厚生労働省は、基礎教育のゴールとして看護師教育の技術項目と卒業時の到達度を示しています。その中に救命処置技術という項目がありまして、以下の内容となっています。

I:単独で実施できる II:看護師・教員の指導のもとで実施できる III:学内演習で実施できる IV:知識としてわかる

何があるかわからないから、応援要請は一人でもしてね。

その後の対応は、実際にやる機会がないと思うので、学内演習で実施できればOK。

という感じでしょうか?

Ⅲという位置づけは仕方ないと思いますが、意識レベルの把握方法って演習や実習で実施できそうだけどⅣなんですね。

でも本当にモデル人形でCPRが正しくできますか?

除細動の原理や緊急時の評価方法わかりますか?

卒業時に本当にそのスキルは担保されてますか?

BLSなどのスキルは、研修後数ヶ月でパフォーマンスが低下していくことが報告されてます。

「学内演習で実施できる」という位置づけのスキルは皮下注射や吸引などと一緒です。

学内演習で練習するけど、実際にできるレベルになるのは卒業してからという見方もできます。

また、基礎教育と臨床教育の乖離はこれまでも指摘されてきた話ですが、「新卒看護師の看護技術の到達状況と看護系大学における技術教育の課題」という報告の中で、就職後に困った技術の上位を調べたものがありました。

就職後困った技術とは?

救命処置系はほとんど実施する機会がないでしょうから、ランクインしてませんでした。 

私が学生の頃は、患者の生命を預かる仕事、看護師の責任などのフレーズ教員からよく聞かされましたが、

そんなこと言うならBLSやALSのスキルを獲得できるようにして欲しかったなぁーって、この記事を書いてて思いました。

看護師がBLSやALSをできない現状は臨床教育の問題だけでなく、基礎教育で教える側の認識やカリキュラムにも問題があるのかも知れません。

BLSは繰り返し練習していけば、誰でも質の高いスキルを習得できます。

そこに、到達目標にある「除細動の原理が分かる」ような教育をしてもらえれば、看護師でも知らない人が多い心停止の病態理解も深まりそうです。

また、初回の授業(練習)では時間がかかっても、一度演習でできるようになれば、その後の短い時間でも反復できます。その後の反復練習は学生同士で練習していく時間を作る、ということをしていけば卒業時に今よりはスキルが担保されてるかも知れません。

BLSやACLSコースは学生の参加も可能

当会ではBLS、ACLSともに学生さんの参加も常時受け付けています。

学生の皆さんがBLSスキルの獲得ができるよう支援していきますので、なにかお手伝いできることあれば、いつでもご相談ください。

ただ本来は、学生のうちに学業として成人と小児を含むBLSスキルの獲得ができると良いと思います。

基礎教育で、もっとこんなことやってるよ全然やってないなどの現状や記事に対するご意見あればぜひ教えてください。

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