「夜勤中に患者さんの意識がない!どうしよう…」
「ドクターコールしたけど、何を伝えればいいのか分からず怒られた」
急変対応は、経験年数を問わず多くの看護師が**「苦手」「怖い」**と感じるものです。
しかし、検索キーワードを紐解くと、私たちが何に焦っているのか、どうすれば克服できるのかが見えてきます。
今回は、急変時の「流れ(アルゴリズム)」と、現場で本当に役立つ「報告のコツ」、そしていま注目の「予防」について解説します。
1. 「何からすればいい?」迷いをなくすABCDEアセスメント
急変時に「何から動けばいいか」迷うのは、評価の軸が決まっていないからです。
「急変対応 流れ」の正解は、ABCDEアセスメントにあります。
- A(Airway): 気道は通っているか?(声は出るか?)
- B(Breathing): 呼吸状態は?(呼吸数、SpO2、努力呼吸の有無)
- C(Circulation): 循環は?(脈拍、血圧、冷汗、皮膚の色)
- D(Disability): 意識状態は?(JCS/GCS、瞳孔、麻痺)
- E(Exposure): 全身の観察(体温、外傷、腹部膨満)
ポイント: まずは第一印象の評価「ヤバそうだ」「何か変だ」と思ったら、まずはこの順番でバイタルを測る。それだけで、次にやるべきことが明確になります。
2. 報告で焦らない!魔法の合言葉「ISBAR」
医師への報告が苦手という看護師さんは非常に多いです。「急変 報告 コツ」で調べると必ず出てくるのがISBARC(エスバー)です。
- I(Identification): 誰が(自分と患者の特定)
- S(Situation): 何が起きているか(主訴)
- B(Background): 経過(入院理由、既往歴)
- A(Assessment): 自分のアセスメント(「ショックの可能性があると思います」など)
- R(Recommendation): 提案・依頼(「すぐ診に来てください」「点滴を準備しますか?」)
ISBAR(状況・背景・アセスメント・提言)は、情報の整理には最適です。しかし、緊急時には以下の落とし穴があります。
- 前置きが長い: 「○号室の△△さんですが、既往歴が……」と話している間に、患者さんの状態は悪化します。
- 「何をしてほしいか」が最後: 医師は「今すぐ行くべきか」を最初に判断したいのに、その材料が最後に出てくるため、ストレスを感じさせます。
現場の正解は「結論(要件)+ISBAR」
急変対応に強い看護師は、ISBARをそのまま使うのではなく、「結論の先出し」を組み合わせています。
報告の黄金テンプレート
まずは「一言で要件」を伝え、その後に詳細を補足するトレーニングが必要です。
× 助長な例(教科書通り) 「○号室のAさんですが、もともと心不全がありまして、先ほど訪室したところ呼吸苦を訴えられ、SpO2が88%まで低下しており……(中略)……なので、診察をお願いできますか?」
◎ 実戦的な例(結論ファースト) 「○号室のAさんが急変です!すぐ診に来てください!(結論:要件)」
3. なぜ今「NCLS」なのか?心停止を「防ぐ」看護の力
多くの蘇生講習(ICLSやACLS)は、心臓が止まった後の対応を学びます。しかし、現場の看護師が本当に求めているのは「心停止にさせないこと」ではないでしょうか。
そこで注目されているのがNCLSです。
NCLSが看護師に刺さる理由
- 「急変の予兆」を見抜く: 心停止の数時間前には、必ずと言っていいほどバイタルサインに変化(キラートーク)が現れます。NCLSでは、その微細なサインをキャッチするトレーニングを重視します。
- 看護師の日常業務に特化: 救急カートの準備、記録の残し方、他職種との連携など、医師を待つ間の「看護師がやるべきこと」にフォーカスしています。
- 「怖い」を「自信」に変える: 「止まってから動く」のではなく「止まる前に動く」スキルが身につくため、夜勤の不安がぐっと減ります。
4. 苦手を克服するための「3ステップ」
急変対応の苦手意識を克服するには、段階的な学習が近道です。
- 【準備】 救急カートの場所と中身を毎日点検する。
- 【シミュレーション】 NCLSやICLSを受講し、声に出して動く練習をする。
- 【振り返り】 現場でのヒヤリハットや急変事例を振り返ってみる。
まとめ:あなたの「気づき」が患者さんを救う
急変対応は、単なる手技の習得ではありません。一番近くにいる看護師が「いつもと違う」と気づき、適切に報告し、チームを動かす。それこそが最大の救命です。
「心停止の蘇生」も学べます。「心停止の予防と看護」まで含めて学びたいならNCLS。
自分に合った一歩から始めてみませんか?