ACLS

急変対応.netが提供する"ACLSプロバイダーコース"の特徴

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当会では看護師インストラクターにより、AHAのACLSプロバイダーコースを定期的に開催しています。これまでも1日でコース修了することやBLS資格が不要なことを以下の記事やYouTubeで紹介してきました。

この度、提供しているACLSコースの当会ならではの"特徴や強み"を改めて考えてみると少し変化してきてるかな?と思うのでそれをお伝えします。

念の為、以前の記事も貼っておきます。
AHA ACLSプロバイダー1日コースでの学習内容とは?
ACLSは標準化されたコースなので基本はこの内容ですが、更にその先を目指します。

結論から言うと我々が特に重視してるのは

"急変の場面で効果的なパフォーマンスをチームでどうやって発揮するか"

つまり、ACLSの中ではチームダイナミクスという概念を、掘り下げて掘り下げて、臨床に役立つ行動指針にまで落とし込みます。

臨床に役立つ効果的なチームダイナミクスとは?

チームダイナミクスって
”声を出してく”とか"復唱"とかそういうことでしょ?
そんなのどこのコースでも言われてるじゃん。

いやいや、待ってください。
よく聞かれるそんなセリフも、それだけじゃ浅くて臨床には役立たないんです。

例えば、心停止のシミュレーション場面をイメージしてください。

薬剤の投与タイミングの間違いや
除細動の遅延などアルゴリズム通り進まないケースはよくあります。

これは認識の違い、知識不足などの要因で起こります。

それに対してチーム全体で

□リーダーが気づかなかったらどうしたらいいか?
 改善策① 情報共有の時間を作る
 改善策② メンバーに役割を与える
□メンバーとして気づいたのに伝えられなかった時
 または伝えたのに伝わらなかった時どうするといいか?
全員気づかなかった時はどうするといいか? 
などなど、そのときに起こった事象を掘り下げて考えていきます。

この対応策として「気をつける」だけでは足りないので、今後の方針や情報を共有する時間を作ったり、リーダーだけの指示に頼らず"誰かに役割を与える"ことで指示が抜けても対応できるバックアップ体制を考えます。

別の例を示すと、
リーダー役の方にシミュレーション後の改善策を聞くと
「アルゴリズムに慣れてないので落ち着いてやる」
というのが挙がったりします。

まさにアルゴリズムを学んでいるので問題ないように見えますが、
更に一歩踏み込んで"アルゴリズムに慣れてないのであれば、

□どこに立って見渡すといいか?
□自分自身が他に担えるポジションはあるのか?
□その時の人数やメンバーの戦力は?
などなど具体的な行動部分にも着目します。

このように、その時の状況に応じて、または自分が臨床に戻ったときに役立つような行動を明確化することで自分一人だけでなくチームのパフォーマンスが上がるということを目指します。

"急変の場面で効果的なパフォーマンスをチームで発揮するための行動とは?

では、改めてチームダイナミクスの基本事項を引用します。

チームの役割の理解
蘇生処置における役割がチームのメンバーであってもリーダー出あっても「自分の役割だけでなく、チーム内の他のメンバーの役割も理解している必要がある」これにより以下を予測しやすくなる。

・次に実施される処置
・高いパフォーマンスチームのメンバーまたはリーダーとしてのコミュニケーション及び働き

基本的なステップとしてアルゴリズムに精通している必要がありますが、それだけじゃ戦えません。

例えば、チームダイナミクスの中にはコミュニケーションも重要なスキルとして書かれています。

具体的には
落ち着いた声で指示できてますか?
指示する人の名前を呼んでますか?
またはアイコンタクトや聞こえる声でコミュニケーション取れてますか?
リーダーじゃないのに挿管や今後の指示をしていませんか?

などなど。効果的なコミュニケーションとはなにか?
これを挙げたらキリがありませんが、逆を言えばできてないとパフォーマンスが下がります。これらは全て個人の性格ではなくて医療者に必要なスキルなわけです。

さらに言えば、このスキルは必要性を理解してあなたが行動すれば簡単にできるはずです。

ここを履き違えると

・普段やらないリーダーや医師の真似事をして終わった
・アルゴリズムは心停止にならないと使えない

確かに、コースの限界を考えると一理ありますが、違うんです。
看護師として同僚に指示することもありますし、何よりチームとしてパフォーマンスを上げるには一人ひとりの行動が大事になります。

さいごに:「主語は常に「自分の行動」

最後に、日本では看護師がACLSコースを受講する動機の大半は現場に活かしたいからだと思います。

では、その状況でどう行動していきますか?というのが最後のメッセージです。

心停止のときに、全員がアルゴリズムに精通していればそうはいきません。そして、実際に起きてる事例を2つ示します。

このような状況で誰かに期待するのではなく、チームとしてパフォーマンスを向上させる自分自身の行動を考えてみるといいかもしれません。

以上、長くなりました。

まとめると、AHAが定めるゴールを最低限クリアできるよう支援します。
それに加えて各個人の状況に合わせた目標達成と合わせて

"急変の場面で効果的なパフォーマンスをチームでどうやって発揮するか"

このゴールを意識しながらACLSコースを開催しています。

もちろん限られた時間の中では一つのきっかけにしかならないかもしれませんが、臨床に役立つ体験を提供します。

そのために受講後のフィードバックや復習参加は大歓迎です!

ACLSコースの概要や日程はこちら

ではまた!

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