看護師はPEA(無脈性電気活動)を知っているのか?
ある看護師に
「PEAっていう言葉は1、2年目に分かりますか?」
と言われたことがあります。
えー!?分からないで良いの?
って思ったのが強く印象に残っています。
でも、私が知ったのも2〜3年目ぐらいだったなぁ。
ICLSの研修を受けたとき
「あーこういうのが種類としてあるのか」
この程度でした。
除細動はしないということは分かっていても、機序とかVF、VTとの違いはわからなかった。
心停止のときに何が出るかは運!!
こんな認識です。
だから例題で上げたように
反応がないモニター患者が居たときに、頸動脈と呼吸の確認しないで、血圧を測ったり、SpO2モニターを意識しちゃうんですよね。
臨床で困らないPEAの理解
BLS研修で教えましょうよ。
AEDでショックが不要のシナリオだけじゃ弱いかも。
PEAの知識だけじゃなく、心電図モニター(Ipadアプリでも)を使って状況設定すると良いかもしれません。
臨床で問題となる部分は、患者の状態が変化したときに評価(体系的アプローチ)ができないこと。
つまり、
え、反応がない!
呼吸もない!
脈拍はどうだろう・・・ない!!
という心停止の判断をして、CPRが開始できる。
このプロセスが出来るようにならないといけない。
心停止に至る過程
PEAを理解するには、心停止に至る過程も分かる必要があります。
よくコースで活用しているスライドはこれです。
心停止に至る過程がシンプルに纏まってます。
PEAの概念
心電図モニターをつけたときに(VF、VT)を除いて何らかの波形が出ていて脈拍が触れない状態(当然反応なし、呼吸なし)を押さえた上で、
どんな疾患でもいいので、どういう機序で心停止になるのか?
その時にPEAになりやすいのはどれか?
心室細動が起こりやすいのはどんなときか?
そんなふうに理解していってください。
大事ですよね。