新人の頃から知っているACLSインストラクターと話をしているとき、
ナースとしての成長を感じました。
そのことを率直に伝え、きっかけや理由を尋ねると
「ACLSやってたからかなぁ」という有り難いお言葉を頂きました。
ACLSコースやインストラクター活動が与える効果
本人曰く、
「心停止だけでなく頻脈や徐脈のアルゴリズムで、最初に第一印象やABCDEを評価したりするけど、それって器具とかなくても評価できること多いですよね」
正直ACLSでは心電図モニターがありきな部分が多いので、そこまで考えていることに驚きました。
さらに、
「頻脈でショックの徴候があれば、同期カルディオに進むけど、方法としてはそれだけではないし、こういう部分が臨床の場面、場面で応用できるのですごい良かった」
ACLSでは心停止のアルゴリズムだけでなく、徐脈や頻脈を通して、安定した患者や不安定な患者に対するアルゴリズムや自己心拍再開後のアルゴリズムを学習します。
要はシミュレーションを通して、アルゴリズムを覚えたり使い分けるだけなんですが、そこで終わりにせずアルゴリズムを基本として、臨床で応用や変化させていくことで学習が深まると言えます。
更にこの部分に、『患者の初期評価』『安定化』という部分を深めたい場合、ACLSの範疇では難しい部分もあるので、PEARSがおすすめです。
ACLSの限界とPEARSでの内容
ACLSでは
質の高いCPR、アルゴリズム、チーム蘇生
PEARSでは
患者評価・判定・介入
こうしたことをシミュレーション学習によって経験しておくことで、基礎ができます。そこをベースとして、自分流に昇華していくことで実践に繋がるのではないでしょうか?