臨床看護

看護師による気管挿管は法律上"問題ない"【急変対応.net】

投稿日:

⚖️ 30秒でわかる|看護師と気管挿管の法律
📜 結論医師の指示下で診療の補助として可能(保助看法上問題なし)
⚕️ 根拠:保健師助産師看護師法 第5条「診療の補助」
🏥 実務運用:施設・病院の方針により異なる(多くは医師が実施)
👩‍⚕️ 想定ケース:救命救急・災害医療・医師不在時の緊急対応
⚠️ 前提:十分な教育・訓練を受けた看護師であること
📚 特定行為との関係:気管挿管は特定行為に含まれないが、診療の補助として実施可能
📝 監修・執筆
万波 大悟(まなみ だいご)
診療看護師(NP)/AHA-ACLSファカルティ/元 救急看護認定看護師/日本救急看護学会 評議員

看護師による気管挿管は法律上"問題ない"という話です。

え?
そうなんですか?

特定行為には含まれてないけどね。
厚生労働省の通知もきてるので紹介するね。

厚生労働省による通知

看護協会でも参考資料として公開されておりまして、こちら。

平成27年10月「看護師等が行う診療の補助行為及びその研修の推進について」厚生労働省医政局看護課長通知(医政看発1001第1号)[PDF714KB]
平成27年10月「看護師等が行う診療の補助行為及びその研修の推進について」厚生労働省医政局看護課長通知(医政看発1001第1号)[PDF714KB]

この内容を読みますと特定行為には含まれないけど従前どおり"診療の補助"として可能ということになります。

これが救急救命士と異なる点で、看護師資格の汎用性でもあり強さでもあります。

静脈路確保するのも診療の補助でしたよね。
侵襲度の差はあるとしても位置づけが同じとは。

本当だね。
じゃあ実際にしてる施設はあるのか?という話をしよう。

結論から言えば"あります"

ただし、急変の場面というよりは手術時が多いと思います。

例えば麻酔管理料(Ⅱ)を看護師でも算定出来るのは知ってますか?

それがこちら

https://www.nurse.or.jp/nursing/tokutei_katsuyo/symposium/pdf/2020/mhlw_document.pdf

麻酔を担当する医師の一部の行為を、適切な研修(特定行為研修)を修了した看護師が実施してもさんていできるように見直す。

厚生労働省資料より

これって診療報酬に"特定行為"が含まれたという、これはすごいことなんです。

つまり、麻酔科医の指示のもと診療の補助として気管挿管を看護師が一緒に実施していくことが可能になるわけです。

あーなるほど。
看護師でも加算がとれるなら活用する施設は多そう

そうだね。
特定行為としてはパッケージ化されてるので興味のある方は調べてみてね。

まとめ

看護師でも気管挿管は可能だということがお分かりいただけましたでしょうか?看護師資格の法律上の位置づけだったり解釈は正しく認識しておく必要があるので紹介しました。

また、最近ではタスクシフトの推進が提唱されております。

現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について

ここを読むと、なんと検査オーダーや抜糸も現行制度下の診療の補助として実施可能という解釈をされています。もちろんそれに伴い組織の体制を整えたり、診療部の強力が必要になるわけですが、この部分を強みと捉えるかどうかで色々変わってきそうです。

個人的には看護資格の汎用性や選択肢の広さは大変魅力的でワクワクしますね。

改めて、看護師のできること、できないことを正しく認識する。

その上でなにができるのか?

そして、その利益やアウトカムは如何にという話かなと思います。

おわり。

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❓ よくある質問|看護師と気管挿管
Q1. 看護師は気管挿管してもいいの?
医師の指示があれば法律上は可能です。保健師助産師看護師法第5条で「診療の補助」として位置づけられており、医師の指示下で実施できます。ただし実務運用は施設や病院の方針によります。
Q2. 看護師が気管挿管できないケースは?
医師の指示がない場合十分な教育・訓練を受けていない場合は実施できません。また施設の方針で「看護師は挿管しない」と決まっている病院もあります。
Q3. 特定行為研修とは?気管挿管は含まれる?
2015年に始まった制度で、21区分38行為の特定行為を研修修了の看護師が手順書により実施できます。気道関連では「気管チューブの位置調整」が含まれていますが、気管挿管そのものは特定行為には含まれません。ただし、気管挿管は保助看法上の「診療の補助」として、医師の指示下で実施可能です(特定行為研修の対象外=実施不可、という意味ではありません)。
Q4. 救命救急で医師がいない時、看護師は挿管できる?
緊急避難的には可能と解釈されますが、現実的には声門上気道デバイス(i-gel等)やBVM換気が優先されます。法的リスクを考えると看護師単独の挿管は避けるのが無難です。
Q5. 看護師が挿管を求められた場合の判断基準は?
医師の明確な指示、②十分な教育・訓練を受けている、③施設の方針で認められている、④緊急性がある、この4つを確認します。1つでも不十分なら実施を見送るべきです。
Q6. 看護師が気管挿管介助で気をつけることは?
物品準備・ポジショニング・EtCO2確認などの介助手順が重要です。詳細は気管挿管の介助記事を参照。
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