医療者の認識として頭部後屈という気道確保の姿勢が染み付いていますが、JRC2015ガイドラインでは換気の際に頭の下に7cm程度の枕を置くと良いと書かれています。
7cmっていうと大体こんな感じになります。
結構イメージより高くないですか?
病院で使ってる枕も7cmぐらいだと思いますが、このまま挿管する場合もスニッフィングポジションとなるので結
構おすすめです。
当会のACLSプロバイダー1日コースでは気道管理のときには、挿管時に必ず枕がある場合と無い場合での喉頭蓋の見え方を確認してもらうことで、スニッフィングポジションという姿勢を体感してもらっています。
成人の確保や挿管のときに「枕をいれて」と言われたとき、肩枕という間違った方法をしてしまうことが浸透しています。看護師として挿管することは殆どないとは思いますが、ポジショニングも含めて介助できるといいですね。また、今回紹介したガイドラインに記載されていることを踏まえるとルーチンで枕を外す必要はないのでしょうね。